愛知豊明花の文化園では、古典菊の栽培を行っています。

菊は751年11月完成の漢詩集『壊風藻』に菊と梅を詠んだ詩が見られることから、奈良時代にはすでに花卉栽培が盛んであった唐(中国)より伝わっていたようです。しかし『万葉集』には菊の詩が一つも見当たらず、唯一嵯峨天皇が嵯峨菊を栽培されたことを除けば、桜、梅などと比べ、未だそれほど注目されてはいませんでした。9世紀末頃には各所で菊花宴が開かれており、また源氏物語に登場する花では萩につづいて頻出順位が2番目になっていることから、10世紀末までには菊栽培がある程度広がっていたと考えられます。(監修:小笠原左衛門尉亮軒)

開花時期には変わり菊まつり、名古屋城菊花大会などで展示を行っています。