はままつフラワーパークの広大な敷地に驚くほどの樹種が立ち並ぶ景色は壮観です。園内で撮影した情景をご紹介します。
ここに記載するのはほんの一部です。詳しくははままつフラワーパーク公式サイトをご覧ください。
はままつフラワーパークには、およそ160品種1500本の桜が植栽されています。2月中旬の早咲きの桜に始まり、4月下旬までの長い期間にかけて、さまざまな桜のリレーが楽しめます。(ここでご紹介するのは3月上旬に咲いた品種のみです)
はままつフラワーパークには110品種300本の梅が植栽されており、2月の梅園まわりは梅の香にあふれています。
アンズとの雑種性の強いウメで、花は淡紅色が多く、豊後性と杏性の2種に分けられます。
豊後性(ぶんごしょう)
杏性に梅を掛け合わせたもので、大輪の花を咲かせます。枝は比較的太く、葉は丸く大きく、表面に毛が見られます。
杏性(あんずしょう)
杏子と梅の中間種です。豊後性に比べ花はやや小ぶりで、枝が細く、また葉も小さめで、表面に毛は見られません。樹皮は灰褐色で、開花期が比較的遅いのが特徴です。
枝の断面の色が赤いのが特徴で、緋梅性、紅梅性、唐梅性に分類されます。
紅梅性(こうばいしょう)
緋梅性に比べ花色は薄く、中にはかなり白っぽい物もありますが、枝の断面は赤くなります。
唐梅性(とうばいしょう)
葉枝が1m程度と比較的短いのが特徴です。奈良時代以前にはすでに中国より渡来し、日本植栽されていた名品「唐梅」の血筋で、花は下向きに着き、咲き終わりは白っぽくなります。
原種に近く、枝は細く花も葉も比較的小さく枝の断面が赤くないものを指します。野梅性、紅筆性、難波性、青軸性に分けられます。
野梅性(やばいしょう)
花梅の種の半数以上は、この野梅性に分類されます。額、花の咲く枝ともに赤茶色で、一重、八重さまざまなものが見られます。
紅筆性(べにふでしょう)
つぼみが割れる前の姿が赤く先がとがっており、紅の付いた筆先に似ていることから、この名がつけられたと言われます。
難波性(なにわしょう)
なんばしょうとも読まれ、なにわで好まれた性質が「若より老、太より痩、密より疎」であったため、これに準じた性質です。盆梅向きの品種と言われています。
青軸性(あおじくしょう)
本来野梅性に分類される梅のうち、額、花の咲く枝が赤茶色にならないものを指します。自家受粉しづらい性格があります。