花の値段はなぜ変わる?

お花の値段は毎日変わります。どうしてでしょうか?

それは、全国にいるお花の栽培者の皆さんが、その日、その日に出荷(収穫)できる量が変わり、それが全国のお花を求められる皆様の必要量より多かったり、少なかったりするためです。そう、生鮮野菜や鮮魚の価格が毎日違うのと同じです。皆さんがよくご存知の需要と供給のバランスによるものですよね。このバランスを日々計っているのが市場や取引所と呼ばれているところです。

お花の需要に関係するのは、母の日やクリスマスなどの贈答期や春秋のガーデニング適期など、皆さんが花を必要とする時期です。これに対して、花きの供給に影響を与えるものには次のようなものがあります。

要因供給への影響
日照量日照は植物にとって必要不可欠な大事な存在ですが、平年より極端に多いと長日花芽分化の品種は出荷期が大幅に早くなったり、短日花芽分化の品種は大幅に遅くなったします。また、極端に少ないとその逆になります。極端な日照の多寡は、需要期の出荷を減少させます。
気温寒い時期では、気温が高いと植物の成長は良くなりますが、低温で花芽分化する品種は出荷期が遅れます。また、低温発色する品種は花色が悪くなり、出荷できるものが減少します。暑い時期では、特に夜温が高すぎると植物の成長が妨げられ、出荷期が遅れます。また、水枯れ・高温障害・害虫発生などに繋がると、出荷量は大幅に減少します。
降水量高温期は、降水期間が短すぎても、長すぎても、それぞれ病害虫が発生しやすく、出荷量が減ります。冬季に寒冷地に大雪が降り、その地域全体の栽培ハウスが倒れるなどすると、出荷量は激減します。
風量高温期や梅雨期などは、適度な風がないと病害虫発生がしやすくなり、出荷量が減ります。また、台風並みの大風が長く吹くと、露天栽培や花苗等の簡易ハウスで栽培される品目はダメージを受け、出荷量が減少します。
病害虫気候条件の変化で、花や葉に食害を与える蝶や蛾などの幼虫、バッタ類、葉ダニ等々。これらの発生度合いで、出荷量は影響を受けます。特にカビなどの菌類は、1シーズンの栽培温室内を全滅させることもあります。このような場合は出荷量は目立って減少します。
原油価格原油価格が高騰すると、花の栽培者は寒い時期の暖房を控える傾向にあるため、出荷時期が遅くなります。また、高温期の空調冷房で低温花芽分化させる品目なども同様の傾向にあります。いずれにおいても、需要期の出荷量は減少します。さらに、花の出荷にかかる燃料費も高騰するので、遠方の産地からの出荷は減少傾向になります。
作付時期全国で栽培される花の品目のほとんどは、作付け前に、栽培者自らが決定します。したがって、各地の栽培者の多くが同時期に同品種を作付けし始めると、必然的にその品種の出荷量は一時期増加します。また、多くの栽培者が作付けをやめた品種は減少します。
栽培異状花き栽培者の多くは、種や苗を購入し、それを作付けます。まれに、購入した苗に異状がみられた場合は、それを購入したすべての栽培者のハウスの品目が出荷できなくなることもあります。このようなことがあった場合は、そのシーズンはその品種の出荷が大激減します。場合によっては、1シーズン品種がなくなってしまうこともあります。